奨学金とは? 種類と仕組みを0から解説!

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奨学金=借金? まずは仕組みを理解しよう!

「奨学金って,結局は借金でしょ?」

「返せなくなったら怖い…」

奨学金に対して漠然とそう思う方は少なくないでしょう。かつての私もそう思っていたことがあり,なんとなく奨学金を避けていました。しかし,奨学金を正しく理解し,うまく制度を活用すれば,奨学金は「学ぶチャンスを得るための制度」であり,人生を切り開く手段にもなります。

今回は,「奨学金ってそもそも何なの?」という基本から,奨学金の種類や提供元についてできるだけわかりやすく解説していこうと思います。

奨学金とは? ~お金を借りるだけではない~

奨学金とは,経済的な理由などで学びたいのに学び続けることが難しい人に対して,学費や生活費を補助,貸与する制度です。

ただし,その内容は「奨学金」と言ってもさまざまであり,「もらえる奨学金」もあれば「返さなければいけない奨学金」もあります。

奨学金は大きく分けて3種類!

奨学金の内容はさまざまであるとお伝えしましたが,大きく分けると以下の3種類に分類することができます。

  • 給付型:返済が不要な奨学金
  • 無利子貸与型:返済が必要な奨学金。ただし,利息無し
  • 有利子貸与型:返済が必要な奨学金。ただし,利息有り

このように奨学金は,「返済が必要かどうか」「利息が発生するかどうか」によって,主に3種類に分けられます。

まず,給付型奨学金は返済の必要がなく,基本的にもらえるだけの制度です。条件を満たせば得しかない奨学金であるため,学生にとって最も有利な制度のひとつといえます。

次に,無利子の貸与型奨学金は,卒業後に返済義務はあるものの、利息が一切発生しません。通常、お金を借りれば利息がつくのが当たり前ですが,それがないという点で,借り手にとって非常に有利な制度です。ここでは詳細を省きますが,貸与型の奨学金には大学での実績次第で返済額が免除されるといった制度も存在します。

最後に,有利子の貸与型奨学金は利息が発生しますが,一般的なローンと比べて金利が非常に低く設定されているのが特徴です。さらに,在学中は利息が発生しない場合が多く,卒業後の負担を軽減できる仕組みもあります。

このように,奨学金には多様なタイプがあり,中には「実質的に損がない制度」も多く存在します。制度の違いを正しく理解し,自分にとって有利な選択をすることが大切です。

奨学金はどこが出している?

日本の大学生に最も広く利用されているのは,日本学生支援機構(JASSO)の奨学金制度です。全国ほとんどの大学で申請することが可能であり,種類や条件が豊富です。

そのほかにも

  • 大学が独自に出している奨学金
  • 地方自治体(市区町村)が出している地域限定の奨学金
  • 民間企業の奨学金
  • 財団の奨学金

などがあり,自分の置かれている環境や状況に合わせて適切な制度を選ぶことが重要となってきます。

なぜ奨学金が必要なのか

近年,大学で学ぶために必要な費用は以下のような状況です。

  • 国公立大学の学費:約54万円(年間)+入学金
  • 私立大学の学費:約80万~100万円(年間)+入学金(特定の学部・学科はより高くなる場合も)
  • 学費に加え,生活費,教材費,留学費など

こうした費用を家族の支援やアルバイトの収入だけでまかなうのは簡単な話ではありません。

こうした現状があるからこそ,奨学金は進学や学びをあきらめないための重要な制度となるのです。

奨学金を知ることがスタートライン

今回は奨学金とは何かという疑問に対し,わかりやすくざっくりと説明しました。奨学金は借金だから怖いと避けてしまうのではなく,それが何かを正しく理解し,味方につけることが大切です。

次回以降は,奨学金のより詳細なメリットやリスク,自分に合った制度の選び方についてさらに詳しく説明していこうと思います。

今回はここまでです。それでは引き続き学生生活を楽しんでいきましょう!

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