奨学金は「どれを選ぶか」で将来が変わる?
いざ奨学金を借りようと思っても,どの奨学金を借りればいいか迷ってしまう人も多いと思います。
奨学金と一口に言っても,その種類によって条件や返済額も大きく異なります。
奨学金は大きく3つのタイプに分類することができ,もらえるだけのものや借りた以上に返す必要のある奨学金も存在します。
奨学金は漠然と負担が大きいと思われがちですが,自分の借りている(借りようとしている)奨学金がどのようなタイプであるかを理解し,将来どのくらいの金額をどのようなペースで返せばいいかを知っておくと,計画的に奨学金を使用することができます。
今回は,代表的な3つのタイプの奨学金について詳しく解説し,それぞれの選び方の一例を紹介します。
奨学金の3つのタイプとは?
奨学金は返す必要があるか,利子はあるかという基準で,3つのタイプに分類することができます。その3つのタイプはそれぞれ,給付型奨学金,無利子貸与型奨学金,有利子貸与型奨学金です。以下では,この3つのタイプについて詳しく説明します。
給付型奨学金(返済不要)
- 特徴:もらったお金を返す必要がない
- 条件:家庭の収入,成績などの条件あり(貸与型に比べて厳しい)
- 代表例:日本学生支援機構(JASSO),大学,自治体,企業,財団など
給付型奨学金でもらったお金は原則返す必要がありません。そのため,将来の負担にならない奨学金です。返す必要がない分最も人気が高く競争率が高く,家庭の収入制限なども厳しい傾向にあります。しかし,条件さえ満たしていれば応募は可能なので,奨学金を検討している方はまず給付型奨学金を探してみるのをおすすめします。
無利子貸与型奨学金(返済必要・利息無し)
- 特徴:卒業後に借りた金額だけを返済
- 条件:家庭の収入などに一定の条件あり
- 代表例:日本学生支援機構(JASSO)の第一種奨学金など
無利子貸与型奨学金は借金ではありますが,借りた以上に返すことはないので実質的に損をすることはありません。給付奨学金を借りることができなかった方は検討してみましょう。
有利子貸与型奨学金(返済必要・利息有り)
- 特徴:卒業後に借りた金額+利息を返す必要がある。
- 条件:比較的審査が緩く,希望しやすい
- 代表例:日本学生支援機構(JASSO)の第二種奨学金など
有利子貸与型奨学金は利息が発生する奨学金です。しかし,在学中は利息が発生しないケースが多いです。無利子の奨学金を借りることができない場合は検討してみましょう。その際,将来の返済額を想定することが重要となってきます。
どの種類の奨学金が自分に合っている?
タイプ | 向いている人の特徴 |
---|---|
給付型 | 経済的に厳しい/成績優秀/将来の返済が不安な人 |
無利子型 | 安定した返済計画が立てたい人/利息を払いたくない人 |
有利子型 | 給付・無利子の条件を満たせないが進学をあきらめたくない人 |
奨学金を選ぶ際は,自分や家族の経済状況,学業の見通し,将来のキャリアプランを合わせて考えるのがおすすめです。私の場合,経済的に厳しい状況であったため,給付型の奨学金に申し込みました。また,月々の出費の考えると給付型の奨学金だけでは足りなくなる可能性があったため,有利子型の奨学金にも応募しました。有利子型の奨学金の場合,在学中には利息が発生しないため,卒業後すぐに一括返済すれば利息はかかりません。
返済額はどれくらい?
例えば,4年間で月8万円を借りた場合(計384万円)の返済イメージは以下の通りです。
- 給付型:384万円をもらえる
- 無利子型:384万円をそのまま返済(月約2.1万円×15年)
- 有利子型:年利1%の場合総返済額は約420万円(月約2.3万円×15年)
このように,同じ額の奨学金をもらう場合でも,奨学金のタイプによって返済額が異なります。これをよく理解したうえで計画的に奨学金を借りることによって,ゆとりのある返済を行うことが可能になります。
まとめ:奨学金のタイプを理解し,計画的に借りよう
以上のように,奨学金には様々なタイプが存在します。有利子型の奨学金を何気なく借りていると,多額の利息を払うことになる場合もあります。そうならないために,奨学金のタイプを理解し,将来どれくらいの返済額になるのかをしっかりと把握することが重要となってきます。
自分の将来についてよく考え,無理がなく効果的な奨学金選びを行っていきましょう。
奨学金についてはまだまだお話することがたくさんあります。
これからも私の経験なども振り返りながらなるべく多くの情報をお伝えしていきます!
それでは,よい学生生活を祈っています!
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